怖い話しま〜〜す
小学生の頃の話。母が怒り心頭で弟と私をリビングに正座させたんです。なんでかな〜ってビビってたら、洗濯機の横に小便たれたバカタレがいるみたいで、それで立腹してたらしいです
当然犯人は自分じゃないし、消去法で弟だろうと、目配せして自白するように圧を飛ばしましたが、弟は顔を逸らし私の背後に隠れたんです。弟はこういう小賢しいやつなんです。その間にも母は怒りながら脱衣所とリビングを何度も往復、五往復くらいしたところで私のストレスと子供特有の謎の責任感がピークに達し、その場を何とか収めようと虚偽自白してしまいました
母の怒りは最高潮に、小便を拭いた雑巾で頬を引っ叩かれました。自白を強要されたことによるショックと、洗濯機横小便たれのレッテルが貼られた屈辱感と、単純に汚いってので涙も出ませんでした
その後、整合性を保つため虚偽の自白を重ねた私は、【トイレの窓から黒髪ロングヘアの女幽霊が見てるかもしれない恐怖でトイレではなく洗濯機横で小便を垂れるビビリ】という称号を得ました
トイレはやたらと煌びやかになり、小便たれビビリの私に優しい景観になりましたとさ…
最近になってこの事を思い出し、母にあれは冤罪だと言うと、「やっぱりそうなんだ、ごめんね」と謝罪されました
今ではもう笑い話だし酒の席でこの話すると大ウケだよって言ったら安心したみたいで、あいつって昔からずる賢かったよね〜!って弟の話で盛り上がったけど、私的には犯人は弟じゃなくて、父さんだと思うんだよね。とは言えなかった